本日よりスタートさせて頂きます。
~MEETS JOURNAL-テラダに聞く!!〇〇-~
対談形式でお届けする、こちらMEETS JOURNAL。
隠れモノ知りとして、ニッチな層から絶大な支持を受けるオーナー寺田に、
我々スタッフが色んなコト・モノを聞いてみよう!というざっくりとしたコーナーです。
不定期にてお届けしますので、
暇つぶしの読物として気軽に見て頂ければと思います。
記念すべき第一回目は、
~MEETS JOURNAL-テラダに聞く!! MEETSの歴史-~でございます。
MEETSがどのような経緯でオープンしたのか。
そしてオープンしてから今現在に至るまで、
オーナー寺田がどのような思いでこれまでのMEETSと向き合ってきたのか。
など、これまで語られてこなかったところを、少しだけ掘り下げてみました。
それでは、どうぞお付き合いくださいませ。
ヨシダ(以下、ヨ) テラダさん、どうぞ宜しくお願いします。
テラダ(以下、テ) よろしくどうぞ。なんか恥ずかしいね。笑
ヨ 確かに、こう改まって、話するのは違和感ありますね。笑
テ で、何を話せばいいんかな?
(事前にテラダ氏には何も伝えておらず、まさに行き当たりばったりの対談形式)
ヨ 今日は、MEETSのこれまでの歴史というか、ざっくりと振り返って頂きたいなと。
テ なるほど。いきなりにしては割と重い題材やな。笑
ヨ あ、その前にテラさんの自己紹介的なやつもいいですか?
MEETSを古くからご存じの方は大丈夫ですけど、
MEETSを最近知った方は、誰だろうこのオジサンって方もいらっしゃると思いますので。
テ 自己紹介?難しいね~。
とりあえず、MEETSをスタートするまでの経歴とかでいいかな?
ヨ 大丈夫です。お願いします。
テ 始まりは、東京某大学在学中、大手セレクトショップでバイトしたところかな。
それから熊本で某ビンテージショップ、某インポートショップを経て、
2001年の7月、俺が25歳の時にMEETSをオープンしました。
ヨ いやーしかし、改めて聞くとすごい経歴ですね。
25歳で独立ってところがまた凄い。
テ まー時代もあるよね。
ヨ 独立のきっかけは何かあったんですか?
テ いくつかあるんだけど、一番はネイティブ(MEETS初代店長)との出会いかな。
もともと"お店を持つ"ていう願望はずっとあったんよね。
でも、ただオーナーになりたい!とか、ただお店を構えたいとかそんなんじゃなくて。
やるんだったら、自分が思うカッコいい店をやりたいと。
そんな時に、きっかけとなった事というか、人。
ネイティブ(MEETS初代店長)との出会いがあった。
俺が古着屋でバイトしてる時だったかな、あいつと初めて会ったのは。
軽く衝撃だったもんね、こんなヤツが熊本におるんかって。
ヨ その話は初耳です!
ネイティブさんの存在がテラダさんの独立のきっかけになったんですね。
テ そーね。
ネイティブとだったら自分が考えてた”良いお店”が出来るんじゃないかと思ったんだよね。
ヨ 具体的に、テラダさんが考えてた”良いお店”ってどんなお店だったんですか?
テ 当時はビンテージとか"モノ寄り"の思考が強い中で、良い"着こなし"が提案できる店。
ただ良い服を着るだけじゃなくって、かっこいいスタイルを提案できたらなと。
ヨ すごくセンスが問われる感じですね。
テ ざっくり言えばセンスなんだろうけど、
なんだろうね、その提案したいスタイルだったり感覚がネイティブと近かった。
ヨ 当時は、周りにそういうお店が無かった(少なかった)って事ですか?
テ ん~、そういうわけじゃないんだけど、
ただ単純に俺とネイティブだけで出せるスタイリングがあるんじゃないかなって思ってたんだよね。
別に他の店でも買うモノはいっぱいあったし、良いモノもあったんだけど、
二人で出せるモノをより、自分たちの力で出していけたらなと。
ヨ 感覚的なところでって事ですかね。
テ そうだね、モノっていうよりは感覚的なところをもっと伝えていければなと。
ヨ そこから二人で、南坪井にMEETSをオープンされました。
オープン当時の状況だったり、ファッションにおける時代背景など教えて頂けますか?
テ 始まりは南坪井だったけんね。それも隅っこの笑
で、当時はインポートモノがよく売れてたよね。
その中で少しずつドメスティックブランドが台頭してきてて。
ただ、自分としては古着だったりデザインが入ってるモノだったり、
色んなモノをミックスする着こなしってのが好きだったから。
自ずとラインナップもそんな感じになったよね。
ヨ 僕が初めてミーツで買い物をしたのが、フランス軍のF2カモパンツでした。
当時、服好きの友人にミーツでF2が買えるって話を聞いて訪れたんですが、ラインナップがめちゃくちゃ新鮮でした。
テ それこそオープンした時なんて、ヨーロッパの軍モノなんかどこもやってなかったし、
仕入れるところも特殊だったりとかね。
どこかは明かせんけど。笑
本来ファッション用途じゃないモノを、どうカッコよく着るかとか。
当然、お金も無かったし、アイデア働かせてリメイク作ったりとかしてたよね。
ヨ 尖ってましたよね。もちろん、良い意味で。
狭い空間の中に、濃いモノが凝縮された感じでした。
テ いろんなアイデア出して、ネイティブとね。
衝突もあったし、当然。
もちろん、良い店作りたいからこその衝突だったけどね。
ヨ 僕もこの頃、一顧客として通ってましたけど、まーカッコよかったです。
僕自身も、このミーツに出会ってなければ、今アパレルやってないですもんね。
テ MEETS(=出会い)だけんね。まーでもそう思ってくれてるのは素直に有難いけどね。
ヨ その後、オープンから苦楽を共にされたネイティブさんが退社されました。
テラさん自身に、何か心境だったり変化はありましたか?
テ
あったね。
二人で提案していたスタイルから、
もちろん自分一人になった事で、より自分の本質的なところにはなったよね。
多分、それが第2次ミーツのスタートというか、ターニングポイントでもあった。
ヨ 確かその直後くらいでしたっけ?現住所(上之裏通り)に移転されたのって。
移転された事もそうですが、その後は新たにスタッフも入れられてます。
テ そうだね。2007年に現ミーツに移転しました。
そして新たなスタッフとして秋永君、斎藤、平田が入った。
その時丁度、いいなって思えるブランドがあったりして、それが良い感じに売れたりして、
徐々に徐々にお店に来てくれる子達が増えてきて。
そしてスタッフの成長と共に、少しずつお店の”背骨”が強くなっていったかな。
ヨ またその辺もじっくりお聞きしたいんですが、、、一旦置いといて。
テラダさん自身は、2016年から現場(お店)を離れられました。
テ 家業が忙しくなったからね。
ただ、現場を離れるっていうよりは、現場を信頼できるスタッフにある程度任せて、
様々な事業にフィールドを広げたっていうイメージかな。
今は飲食事業の運営だったり、洋服とは無縁な運送事業の経営など。
カッコよく言えばディレクター。
一応名刺にはディレクターって載っとるけんね。笑
ヨ D的に、現場から一歩離れたところに身を置かれて、
洋服熱が若干冷めたって事はありますか?
D 全くないね。
逆によりお客さん目線で見れるようになったし、
離れてみてやっぱり自分自身、洋服が好きなんだなってのは分かるね。
むしろ色んな事をやる事によって、逆に感覚が研ぎ澄まされていく気持ちになってるんだよね。
そして改めて自分の中に、よりブレない何かがあるんだなってのは強く感じた。
ブレない自分がちゃんといるんだなってのは感じられたね。
ヨ それはこれまでのMEETSを見ててもそう思いますね。
テ そこに関しても、自分の中でもブレてる感じは全然なくて。
もちろん流行なんかも気にするし、気にしなければいけないけど。
ブレない。
洋服が好きだしね。
ヨ お店としての指針でもある、”AGELESS TIMELESS”。の部分ですよね。
テ デザインの有無を問わず、長く愛用できるモノだったり、
一度飽きても数年後に見た時にまた着たくなるモノ。
それは質だけでもデザインだけでもなくって、なんというか、その視点こそがMEETS的なのかなと。
そしてそのフィルターを通して選ばれた洋服は、
世に言う”定番品”とは違う意味で、年齢を問わず、時代を問わず着ることができるモノなんだよね。
もちろん、あとはこのモノを”どう着るか”がすごく重要。
これもオープンから変わらんね。
ヨ まだまだお聞きしたいんですが、そろそろ時間が迫ってきましたので、締めに。。
MEETSはもうすぐ20周年という節目を迎えます。(2021年で20周年)
今後の野望を聞かせてください。
テ これは野望ではないんだけど。
今、これだけ安くて良いモノがたくさんある時代なんだけれども、
やっぱり良いモノ、本当に良いモノ、磨かれた伝統的なモノだったり、質の良いモノ。
これを着た時の”高揚感”ってすごいと思うんだよね。パワーが。
この高揚感をもっといろんな人に味わってもらいたい。
もちろん、お店に来てくれる方にもそうなんだけど、HPでもしっかりとその魅力が伝えられるように、
お前だったり、シューセイともっと話し合いながら、
どうやったらこの高揚感を伝えられるのかなっていうのを考えていかなんなと。
ヨ お店に来てくれる方には、ある程度”熱”って伝わるんですけど、HP上だと上手く伝えきれないですね。。
インスタだったり、課題は山積です。
テ あ、20年後にやりたい事はあるよ。
ヨ それは、ここで聞いても大丈夫ですか?
テ また今度にしとこか。笑
ヨ 次回のお楽しみという事で。
テ あと最後に、
本当に今までのスタッフのお蔭で、
今までのスタッフの魅力的な部分を吸収していって、今のMEETSっていう一つの形があると思います。
今までの皆の積み重ねで、今のMEETSがあるし、
10年後にはまた新たなものが積み重なって、また新しいMEETSになると。
だけん、常に変わらないMEETSじゃなくって、常に変わっていくMEETSでありたい。
もちろん、背骨はしっかりとあった上でね。
自分は一歩引いた立場から、そういうMEETSの変化を見ていくのも、すごく楽しみにしてます。
ヨ テラダさん、本日はありがとうございました。
テ だいぶ長くなったばってん、尺は大丈夫?
ヨ 何とかします!泣
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いかがでしたでしょうか?
第一回目、MEETS JOURNAL-テラダに聞く!!〇〇-。
今後も不定期にアップしていきますので、乞うご期待くださいませ。
最後までご視聴頂きまして、ありがとうございました。
それでは。
- 2019/12/03(火) 17:16:48|
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